地方創生事業部

最初に感じたこと

丁寧に手入れが行き届いていた里山の森林や田畑。
いつしか資本主義経済に組み込まれ、価値が低いもの、利益を生まないものとして放置されるがままになっていました。 荒れ放題の森林。耕作放棄地。そして空き家の問題。
これらが複合的に組み合わさり、里山の魅力を蚕食していた時期に、私は「地域おこし協力隊」として花山に赴任したのです。 平成20年6月14日の「岩手・宮城内陸地震」、そして平成23年3月11日の「東日本大震災」。二度の大規模災害に見舞われ、人口流失が加速していた時期でしたが、私はそれでも花山地区に非常な可能性を感じたのです。
都市部にはない強み。

それは、エネルギーも食料も自給自足が可能、という点でした。
利益を生まないが、食べていくことはできる。
命を、繋いでいくことができる。
震災のとき、スーパーにもコンビニエンスストアにも食料が消え、貨幣が役に立たないことを痛感した私にとって、湧き水があり、米や野菜を生産する地域の方々の強さに可能性を見出したのです。

そこから6年の歳月が経ちました。 「地方創生」の名の下、栗原市は積極的に移住・定住の施策を推進していました。 ヨソ者である私を温かく受け入れてくれた地域の皆さんにご恩返ししたく、私も微力ながらお手伝いすることを決意したのです-。

会社設立後、取り組んだこと

平成27年3月11日、太陽光発電の保守・管理を主たる業務とした㈱花山サンゼットは産声を上げました。 すぐに取り組んだのは、「大学生を地域に入れる」仕組みでした。平成23年度をもって地元の中学校は統廃合され、中学生は隣の地区までスク-ルバスに乗って通学するのです。したがって、日中、若い方の姿を地域で見かけることはまずありません。 そのような現状を少しでも変えたく思い、インターン生として一定期間花山に滞在し、地域資源を調査してもらおうと招聘したのです。 当然、設立したばかりの会社ですから、受け入れのノウハウを有している訳ではありません。 そんなとき力になってくれたのが仙台に本拠地を持つ、一般社団法人ワカツク様だったのです。

その成果(6次化商品としての『揚げこん』)

揚げこん

インターン生は半年間づつ、計3人の大学生が1年半をかけて花山に携わってくれました。 1期生は花山の農林資源の調査。 花山の方が冬期間、大根を多く栽培していることに着目してくれました。 2期生の方は栗原市特産品販売施設(『湖畔のみせ 旬彩』)を一緒に手掛け、かつて空き店舗だった施設を甦らせることに成功したのです。 そして3期生は6次化商品「揚げこん」を催事出店で販売、我が社の売り上げ増加と新商品である「揚げこん」の知名度向上に大きな役割を果たしてくれたのです。 大根を生産しても、近隣でおすそ分けしてしまうか、自家消費で終わっていたものが、お金を生み出す仕組みを作り上げた-。 「ヨソ者・若者」の視点を取り入れた柔軟な発想力と、果敢な行動力。

地域資源にはまだまだ隠れた力がある。
そう、感じた成果でした。

弊社が考える、地方創生とは

  • 〇地域資源が輝きを取り戻し、人の手が加わることにより新たな魅力を生み出すこと
  • 〇首都圏から適正な人口が地方圏に移住し、結果として首都圏の諸問題(保育所や特別養護老人ホーム待機者が減少すること)が解決すること
  • 〇特に東北の有効求人倍率が高いことから、移住を含めたIJUターンが定着し、人口の還流が生まれること
  • 〇地域住民と移住者が交流を深め、新たな地域づくりに取り組み、一人ひとりが主役となり得ること